内視鏡/IBD治療

敷島の森おなかのクリニックは、内視鏡検査をはじめ炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、ベーチェット病、好酸球性胃腸症)など、消化器系疾患の専門性を高めたクリニックです。快適で苦痛のない検査と治療を提供します。

内視鏡検査Endoscopy

ピロリ菌感染者全国3,500万人、40歳を越えたら大腸癌の検査。

胃カメラと大腸カメラの勧め

日本人のピロリ菌の感染者は3,500万人といわれ、ほとんどの方は症状もなく健康に暮らされています。日本ヘリコバクター学会のガイドラインでは、ピロリ菌に関連する疾患の治療および予防のために除菌療法が推奨されています。当クリニックではピロリ菌感染の有無を調べる検査ができ、除菌療法に力を入れています。
また、大腸がんの発生は40歳を過ぎてから増加するというデータがあり、症状のない方でも対象年齢の患者さんには大腸内視鏡検査をお勧めしています。

内視鏡担当医

月曜は關谷。火曜は大塚。水曜午前は大塚、午後は休診。木曜は大塚。金曜午前は關谷、午後は検査なし。第2土曜は關谷、第4土曜は大塚、第1第3第5土曜、および日曜は休診。都合により変更となる場合があります。

安心・苦痛の少ない内視鏡検査を心がけています

  • 最新鋭の内視鏡システム

    NBIを搭載した内視鏡システム(EVISLUCERAELITE)を導入しています。NBIとは青と緑の特殊光を用いて、微細な表面構造や毛細血管をくっきり写し出すという新しい技術です。NBIによって、通常光観察では見えにくかった食道がん、胃がん、大腸がん等の極小病変の早期発見が可能となります。

  • 検査方法を選べる胃カメラ

    胃カメラは患者さんの希望、年齢、病状等によって経口、経鼻、鎮静剤併用から選択できますので、相談したうえで決めていただきます。

  • 眠ってできる内視鏡検査

    胃カメラで苦しかった、大腸カメラで痛かった、初めてで不安が強いなどお悩みの方は、鎮静剤を併用することによって検査を楽に受けることができます。ほとんどの方が「眠って起きたら検査が終わっていた」と、満足いただいております。検査後は寝たままベッドで移動して、1時間程度ゆっくり休んでいただきます。

    検査当日はご自身で運転をするような乗り物(自動車、バイク、自転車等)に乗ることは控えていただいておりますのでご注意ください。

  • 土曜でも早朝でも検査が可能

    平日、土曜日ともに胃カメラ、大腸カメラ検査を行なっています。多忙なビジネスマンの方などが検査を受けていただけるよう、出勤前の早朝胃カメラ検査もお受けします。
    また、胃と大腸の検査を同日に行なうことも可能です。土曜日は予約制で第2・4土曜日に検査を行ないます。

  • 大腸ポリープ日帰り切除治療

    大腸の内視鏡検査時にポリープ切除の治療も行なっております。ポリープ切除中や切除後も痛みはありませんので、日帰りで安心して治療を受けることができます。ただし、ポリープの大きさやNBIシステムによる診断によっては、入院での治療をお勧めする場合もあります。

  • 苦痛の少ない炭酸ガス送気装置

    炭酸ガス(CO2)の送気装置の使用により、一般的に内視鏡で使用されている空気に比べ、生体吸収に優れているため、検査中の「お腹の張り」や検査後の「腹痛」が少なく楽に検査を受けることができます。患者様からも検査後の苦痛が少ないと多く評価いただいております。

  • 内視鏡専門医による検査

    胃カメラ1万件以上、大腸カメラ5,000件以上の経験を持つ日本消化器内視鏡学会専門医が、確実な知識と技術を持って検査を担当いたします。
    検査中の声かけや、画面を見ながら検査説明を行ない、患者さんの検査に対する緊張や不安を和らげるように努めています。

  • 消化器内視鏡技師資格を持つ看護師

    当クリニックでは、日本消化器内視鏡学会認定の消化器内視鏡技師の資格を持つ看護師が勤務しています。患者さんの不安をできるだけ軽くし、リラックスして治療や検査を的確に受けられるようにサポートいたします。

内視鏡検査・手術料金Price List

胃内視鏡検査

内容 1割負担 2割負担 3割負担
初診料
+
検査前採血
¥1,000 ¥2,000 ¥3,000
胃内視鏡
(観察のみ)
¥1,500 ¥3,000 ¥4,500
胃内視鏡
+
病理組織検査
¥3,000 ¥6,000 ¥9,000

※経鼻・経口内視鏡とも金額は同じです。※使用する薬剤の種類や点滴の有無によってお値段が前後することがあります。

大腸内視鏡検査・内視鏡手術

内容 1割負担 2割負担 3割負担
初診料
+
検査前採血
¥1,500 ¥3,000 ¥4,500
大腸内視鏡
(観察のみ)
¥2,000 ¥4,000 ¥6,000
大腸内視鏡
+
病理組織検査
¥3,500

¥6,000
¥7,000

¥12,000
¥10,000

¥18,000
大腸内視鏡
ポリープ手術
¥7,000

¥10,000
¥14,000

¥20,000
¥20,000

¥30,000

※使用する薬剤の種類や点滴の有無によってお値段が前後することがあります。

IBD(炎症性腸疾患)治療IBD Treatment

患者さまのランニングメイトとして的確な治療をご提案

敷島の森おなかのクリニックは、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)の診断治療にも取り組んでおります。患者さまの一生のランニングメイトとして、それぞれの症状や生活に合わせて患者さまと共に加療方法を決定してまいります。豊富な専門的治療の経験を生かし、的確な提案を心掛けております。

食事療法、点滴療法による加療

当クリニックでは、食事療法から生物学的製剤による加療に至るまでが可能です。
生物学的製剤の点滴療法では、完全個室でプライベートな時間を過ごしていただけるように配慮した空間となっております。
血球成分除去療法に関しましては、現時点では提携病院との連携による施行となります。

炎症性腸疾患の症状と治療について

炎症性腸疾患IBD(Inflammatory Bowel Disease)

原因不明の慢性の炎症性腸疾患である
潰瘍性大腸炎、クローン病、ベーチェット病などの総称を言います。

難病 特定疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、ベーチェット病)炎症性腸疾患は元々は欧米に多い病気でしたが、最近では日本の生活スタイルの欧米化に伴い、若い年代を中心に患者数が急増してきています。完治することは無く、何度も再燃を繰り返す為に厚生労働省の特定難病疾患に指定されています。敷島の森おなかのクリニックにもIBDの患者さんが多く通院されています。当クリニックでは一人ひとりの患者さんの生活・考え方にあった治療法をおこなっています。IBDでお悩みのある方はお気軽にご相談ください。

  • 潰瘍性大腸炎UC(Ulcerative Colitis)

    潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(内側の表面)にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。
    特徴的な症状としては、下血を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。病変は直腸から連続的に、そして上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。


    現在、潰瘍性大腸炎を完治に導く内科的治療はありませんが、腸の炎症を抑える有効な薬物治療は多く存在します。
    治療の目的は大腸粘膜の異常な炎症と症状を抑え、生活の支障を取り除くことです。

  • クローン病CD(Crohnユs Disease)

    クローン病は主として若年者にみられ、口腔にはじまり肛門にいたるまでの消化管のどの部位にも、炎症や潰瘍(粘膜が欠損すること)が起こりえますが、小腸と大腸を中心として特に小腸末端部が好発部位です。非連続性の病変(病変と病変の間に正常部分が存在すること)を特徴とします。それらの病変により腹痛や下痢、血便、体重減少などが生じます。


    クローン病の治療としては、内科治療(栄養療法や薬物療法など)と外科治療があります。内科治療が主体となることが多いのですが、腸閉塞や穿孔、膿瘍などの合併症には外科治療が必要となることがあります。

潰瘍性大腸炎・クローン病の内科的治療

  • 栄養療法・食事療法

    栄養状態の改善だけでなく、腸管の安静と食事からの刺激を取り除くことで、腹痛や下痢などの症状の改善と消化管病変の改善が認められます。エレンタールやラコールという栄養剤を使用することがあります。病気の活動性や症状が落ち着いていれば通常の食事が可能ですが、食事による病態の悪化を避けることが最も重要なことです。
    一般的には低脂肪・低残渣の食事が奨められていますが、個々の患者さんで病変部位や消化吸収機能が異なっているため、主治医や栄養士と相談しながら自分にあった食品を見つけていくことが大事です。

  • 5-アミノサリチル酸薬(5-ASA)製薬

    5-ASA製剤には従来からのサラゾスルファピリジン(サラゾピリン)と、その副作用を軽減するために開発された、改良新薬のメサラジン(ペンタサやアサコール、リアルダ)があります。
    内服や坐薬で使用し持続する炎症を抑えます。炎症を抑えることで、下痢、下血、腹痛などの症状は著しく減少します。
    5-ASA製剤は軽症から中等症の潰瘍性大腸炎に有効で、再燃予防にも効果があります。

  • 副腎皮質ステロイド薬

    代表的な薬剤としてプレドニゾロン(プレドニン)があります。内服や浣腸あるいは点滴で使用されます。
    この薬剤は中等症から重症の患者さんに用いられ、強力に炎症を抑えますが、再燃を予防する効果は認められていません。近年では長期に使用することは控える方針となっています。

  • 血球成分除去療法

    薬物療法ではありませんが、血液中から異常に活性化した白血球を取り除く治療法で、LCAP(白血球除去療法:セルソーバ)、GCAP(顆粒球除去療法:アダカラム)があります。
    5-ASA製剤で効果が得られない患者さんの活動期の治療に用いられます。ステロイドと併用することもあります。

    ※提携病院との連携による施行となります。
  • 免疫調節薬または抑制薬

    アザチオプリン(イムラン、アザニン)や6-メルカプトプリン(ロイケリン)(未承認)は寛解状態の維持の強化に有効です。
    また、シクロスポリン(サンディミュン)(未承認)やタクロリムス(プログラフ)はステロイド薬が無効の患者さんに用いられます。

  • 生物学的製剤(抗TNFα抗体製剤など)

    インフリキシマブ(レミケード)やアダリムマブ(ヒュミラ)などの注射薬が使用されます。効果が認められた場合は、レミケードは8週ごとの点滴投与、ヒュミラは2週ごとの皮下注射(自己注射)が行われます。生物学的製剤や上記加療にて効果を得られない場合は外科的な手術療法の適応となります。

難病情報センターWEBサイトより引用